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2010年8月23日月曜日
台湾の主張 / 李登輝
名著。
台湾について僕もおぼろげながら分かっているだけなので、以下にアマゾンの解説を引用させてもらいます。
台湾は1895年から1945年までは日本の統治下に入り、終戦により中国に復帰するが、1949年に国民党が台湾に首都を移したため大陸との緊張関係に巻き込まれた。と同時に国民党とともに台湾に来た「外省人」とそれまで台湾にすんでいた「本省人」との間に激しい摩擦を生んだ時代をもつ。
複雑な背景を持ち続ける国ですが、その国をうまくコントロールし、ひとつの発展的国家に成長を遂げさせたのが李さんです。この方は日本の統治下において教育を受けた人なのですが、日本に対してのマイナス感情をもっておらず、むしろ日本に対しての尊敬みたいなのももっているようですね。
本を読んでいくと、彼の思慮深さと信念の強さ、そして圧倒的な知識量に驚かされます。懐が深いというのでしょうか。やはりひとつの国を導くのですから、これだけの力量を持ってる人でないとダメですね。
この本では自国台湾のこと、中国のこと、そして日本・アメリカとの国際関係についても言及されており、彼独自の哲学をもって文章が展開されています。客観的に読んでも非常に納得させられる内容で、引き込まれる様に読んでしまいました。
李さんの信念・精神力・行動力は本当に見習うべき点が多すぎます。日本についてもかなり示唆に富む内容が書かれているので、全日本人必読です!
それにしても日本、または台湾の対中関係については本当に考えさせられました。中国とうまく付き合うことって出来るんですかね?今の日本の弱腰外交だったら見た目はいい関係であるかもしれないけど、本質的な解決にならないですよね。外交って片手で殴りあいながら、もう片方の手で握手してるような関係が理想だと思うんですが、日本ってそういうのできる人いないんですかね。なんだか毎日外交関係のニュースを見るたびに気分が悪くなる今日この頃です。
最近の中国の経済的な躍進ぶりはすごいですね。でもあれだけ格差がある上に、かなり不均衡なバランスの上に成り立っている状況みたいですから、そろそろバブル崩壊するんじゃないでしょうか。そのとき頼むから日本は経済支援なんかしないでくれよと思うのは僕だけじゃないはず。でも中国は戦争の補償を今こそすべきだ!とか言ってきそうだけど(笑)
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