2012年12月29日土曜日

Power / Z-Ro


Performance:6.5/10
Year:2007
Area:Texas

ヒューストンの2Pacこと、Z-Roの2007年作。Rap A Lot配給盤です。

全体的にあまり力を入れてる感じはしないのですが、センスを感じさせる楽曲と、Z-Roの歌うようにラップをするスタイルが全面に出ている佳作。

ベイエリアのOG、Spice1を招いた⑥Stayin Alive、Spice1だけでなくPimp Cまで召集した⑫Murder'raは男臭くてかなりカッコいい。いずれも個性的なゲストですが、それでもZ-Roの存在感は圧倒的で、彼のラッパーとしての実力が存分に分かる曲です。

あまり派手な曲は無く、初見さんはあまり気に入らないと思う今作ですが、絶妙にネタを一部取り入れていたりしていて、ブラックミュージックを長く聴いている人は思わずニヤリとしてしまうこと間違いなし。

唯一⑩Lovely Daysは題名通りのBill Whithersネタ使いで、最高にカッコいい。

⑬M-16なんかも何のネタか忘れてしまったけど、微妙に寝た使っていますね。Dougie Dのラップが映えています。

2012年12月16日日曜日

Gangsta Rap Wikipedia

以前紹介したかどうか忘れてしまったので、再度ご紹介。

大分前なのですが、これからG-Rapを聞いていこうという方の為の資料集として、Wikiページを作成しています。

サイトはこちら

もし良ければ見てください。また、こういう記事を取り上げてほしいというリクエストがあれば、承ります。僕の力量で出来るものであれば取り上げたいと思っています。

Mr.Predicter Chapter 2 / Cellski


Performance:3.5/10
Year:2006
Area:California

ベイエリアのベテランラッパー、Cellskiの2006年作です。ジャケだけ見ると若々しく見えますが、このときでもう30中盤くらいなんじゃないですか?

この人はのっぺりとした声が特徴的で、全盛期はベイファンクの軽やかなサウンドとうまく合っていたのですが、この作品に関してはトラックと彼の特徴とが合っていないものが多数有り、決してオススメできるものではありません。

一番いいのは⑭Cost To Shineですかね。キラキラ感が感じられるメロウです。女性コーラスが入ったらもっとよかったんですが。


2000年代中盤~現在にかけてベイでよく聴く感じの②We Go Scrape、⑤Gotta Have A Heartあたりもまぁまぁですが、彼の90年代の傑作に比べると残念な感は否めません。

2012年12月9日日曜日

Blame It On Society? / Playya 1000


Performance:8.5/10
Year:1993
Area:Oklahoma

オクラホマの英雄、Playya 1000の記念すべき1stアルバム。これは以前ブログで紹介したかもしれません。Yahooの時ですけど(笑)

先日、久しぶりにディスクユニオンでCDをまとめて売りました。少しだけまとまったお金になったので、助かります。今月は使いまくる機会が多く、死にそうだったので(笑)今年はボーナス出るのかな。ボーナスでたらいい加減クソVistaを放りたいので、Windows7に買い換える予定です。

さて、こちらのファーストアルバムですが、G-Rapを長く聞き続けている人は殆ど聞いているのではないでしょうか。Mo Dramaと比べると地味な印象をもたれるかと思いますが、ファーストアルバムでこの完成度は異常でしょwネタの使い方もお洒落だし、ブラックの若者が作り出す芸術性の域をはるかに超えています。

②Dis X Is 4 Everはグルーヴィなレイドバックトラックに軽やかなPlayya 1000のRapが表面をなぞるように流れていく名曲。イベントの後半などに聞きたい曲ですね。

ネタ感溢れるメロウトラック③Love Don't Live HereやZappネタの④Mobbinと、前半から最高にかっこいい曲が続きます。

個人的に思いいれのある曲としてあげられるのが⑦Black On Black。これは、学生時代に夜な夜なドライブに繰り出していたときに必ずコンピレーションカセットに入れていたお気に入りの曲です。タイトルもかっこいいですよね。

これまたオールドスクールのネタ使い⑧Eazy、ピーヒャラシンセが鳴り渡る、ミドルファンク⑨G's Up、女性コーラスを招いたシャレオツ嫉妬⑪Mom Tried、Warの名曲、Slippin Into The Darknessのフレーズを取り入れた⑫Doin Badなどもオススメです。

捨て曲なしの名作。

2012年12月2日日曜日

The Relapse / Casual 1503


Performance:7/10
Year:2010
Area:California

こんばんわ、今日はお休みでしたが仕事がたまっていたので家でコツコツ仕事してました。なんだか風邪じゃないのですがたまに頭痛することがあり、今日がそのXデーでした。頭痛がすると集中力が保てないので、勘弁してほしいです。明日までに治りますように・・・ロキソニンなる頭痛薬が効くとのことなので、常備薬として購入しておこうかな~。

さて、時期ハズレですが今日はチカーノラップの紹介です。
数年前は飛ぶ鳥を落とす勢いだったWestside Cartelの若頭Casualの5枚目?のアルバムです。
相変わらずDogg Masterらが絡んだ米欧コラボレーション盤。

このアルバムのハイライトは来日も記憶に新しいKuruptを招いた⑱Hood Relapseではないでしょうか。Kuruptも気合入りまくりのラップをかましてくれるトークボックスが鳴り渡るアッパーファンク!



Dogg Master節が全編に渡って聞ける④Lyrical Connection、⑭Ready Set Goあたりもなかなかいいけど、レーベルメイトのG-FunkやBig Stalksのアルバムには見劣りするかな。