ユングが創始した分析心理学研究の超大御所河合隼雄先生の著書です。
講談社α文庫から出ているのですが、この本が出ているのを知ったのはつい最近。偶然ブックオフで見つけたら買ってみました。
分析心理学は大学のときに色々本を読んでみたけどどうしてもしっくりくるものが無くてあんまり力をれいれて無かった領域です。学問としては精神分析学のほうが全然興味深いし、研究が進んでます。
この本は河合先生の過去の公演や評論、短編を一冊にまとめたもので、一般向けの文章がほとんどなので心理学とか全然知らない人もさくっと読めますよ。
この本でも取り上げているのですが、河合先生は分析心理学的な視点から、人間の心理とおとぎ話とを関連付けて色々と書かれているので、初めて読む人にとってもわかりやすいと思います。
結構ページ数があったから読みおわるのに3日くらいかかってしまったけど、飽きないし面白いです。
心理学の本というより、ひとつの人生論みたいな形で読むのが一番いいと思います。
語弊があると困るので追記しておきますが、河合先生はもうなくなってしまいましたが、日本の心理学・精神医学の発展に貢献された偉大な方ですよ。
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