この本は教育について語っているわけではなくて、日本における教育の問題点を突破口に日本社会全体の批判をしています。
筆者は文部科学省の課長までやっていたことがあるということで、それなりの文章を書きますが、個人的には欧米礼賛にしか思えない。
確かに日本社会はどこか合理的でない点ということはたくさんあるけれど、それは日本という国の文化や風土であって、そこにはさまざまな意味が含まれているのにもかかわらず、欧米の合理主義を武器にいろいろと批判していて、読んでいてあまりいい気分はしなかった。批評家気取りのインテリさんって感じです。
また、同じことを何度も何度も繰り返し書いていて、全部読むのがめんどくさかったかな(笑
海外の研究者と話しててちょっと影響受けちゃったって感じがしないでもない。たぶんこの人は学校教育の現場を経験していないですね。
アマゾンのカスタマーレビューを見たら良い・悪いの評価で分かれているので、読む人によってはいい本なのかもしれないね。
でも、この本の中でのリスクマネジメントについての文章は勉強になった。
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