Performance:9/10
Year:1996
Area:New York
Hip Hopを聴き始めた約10年前くらに愛聴していた一枚。BiggieやBig L、Jay-Zが好きだったからNasはあまり聴かなかったけど、これは結構よく聴いていました。
この前CD屋さんで見かけてなつかしくなって買っちゃいました。
G-Rapを聞き出してからあまりここら辺は聴かなくなってしまい、どうかなーと思って聴いたけど、Nasのリリシストとしての能力やラッパーとしての実力が際立ちまくりの、素晴らしい一枚でした。マイナーGと一流ラッパーの差はそこら辺にあるんじゃないかなと思います。
このアルバムはファーストのIllmaticに比べると色物のトラックが多いのですが、それを楽々と乗りこなす彼の力はすごいですね。Gラップオンリーの人はご存じないかもですが、⑦Nas Is ComingではDr.DreがProduceしています。その後のFoxy Brownらとの共演作、The FirmでもDr.Dreが参加していましたね。また、③Street Dreamsは2PacのAll Eyez On Meと同ネタ使いというも追記しておきます。PacはそのときNasやJay-Z、Biggie、Mobb Deepら東海岸のラッパーをDissりまくりでしたから、Nasも少し複雑な気持ちだったんでしょうね。
いやー、それにしても凄い。このアルバム、Amazonのレビューとか見るとあんまり人気ないみたいなんですが、なんで人気ないのか意味分かりません。めちゃかっこいいじゃんって思うのは僕だけではないと思います。⑨The Set Upの1st Verseなんか鳥肌立つもん。あと、⑧Affirmative ActionでのFoxy Brownのラップがかっこよすぎるw彼女には復帰してもらいたいんですけどねー。
⑩Black Girl Lostは当時僕が一番好きだった曲。よく車の中でリピートしてドライブしていました。懐かしいなぁと思う僕も大分おっさんになってしまいました(笑)K-CI &JojoのJojoのほうがフューチャーした素晴らしい一曲。これは是非聞いてほしい。
⑫Shootouts、⑬Live Nigga Rapも鳥肌もんのマーダーラップ。ここら辺聞いてると当時のEastの勢いを感じます。今のラップってこの年代にあったリアリティや本気度ってあんまり伝わってこないんですよね。まー、それが良かったりもするんですが。
Laurin Hillを客演に迎えたIf I Ruled The Worldもこのアルバムのハイライトです。ただ、NasがLaurinに遠慮してるように聞こえるので、僕はあまり好きじゃないです(笑)
この機会にNasのアルバムを振り返りましょう。最新作は僕も持っていなかったのでこの機会に買ってしまいましたw