Articles And Special Contents

2010年5月15日土曜日

三国志-英雄ここにあり-/柴田錬三郎


吉川英治の「宮元武蔵」を3巻まで読了し、今はこちらに浮気中。

やっぱり三国志は最高に面白い。書く人によって人物の描き方が大分違うので、そこらへんを比較しながら読むのも楽しいですね。

個人的にはこの柴田さんの三国志は結構気に入っています。

先日会社の50代の社員と時代小説の話をしていたのですが、昔は少年クラブとかいう雑誌があって、それに吉川英治の時代小説なども掲載されていたそうです。

小学生や中学生向けの雑誌にですよ?今となっては考えられないですね。小説から当時の風俗や時代背景を学ぶこともできるので、当時、そういう雑誌に触れていた子どもはラッキーですね。今みたいに情報がたくさんない時代だし、遊ぶにもゲームなどが無い時代ですから、必然的に暇つぶしに雑誌を隅から隅まで読むようになり、仕方なく小説もよみ、おのずとはまっていく。そういった流れがあったのかもしれません。

僕がはじめて時代小説を読んだのは大学に入ってから司馬遼太郎の「菜の花の沖」ですかね。その後司馬さんにはかなりはまって、「燃えよ剣」で一機にフリークw「燃えよ剣」はホントすばらしいのでお勧めです。

その後は大学で学んでいた精神医学や心理学、あとは個人的に好きだった現代思想の本が中心となってしまい、時代小説とは大分遠ざかってしまったのですが、ここ2ヶ月くらいでまた読み出してはまりました。

時代小説は普通に読んでいる分にはただ単にエンターテイメントというか、暇つぶしにしかならないけど、潜在的に価値観だとか思想の構築にも役に立つと思います。特に三国志なんかはいろんな人のタイプがいて、それぞれの思想が明確に違うので、小学生や中学生が読むにはもってこいなんじゃないですかね。ちょっと難しいかもしれないけど、吉川英治版なんかは文章も平易だし、楽しい。北方謙三のは性描写が強烈なのでR18指定。吉川版に書いてある劉備みたいな徳のある人が日本にもたくさんいると国自体も大分かわってくると思います。

人間の本能そのままに行動しているのがトウタク。こんなのがたくさんいたら国は滅びますw

最近多いですよね、自分の考え方に終始一貫性がない人って。自分の中で譲れないもの、こだわり。こういうことってとても大事だと思います。それがあまりに偏りすぎちゃうとだめだけど。僕なんかもそうなのですが、時代的に物事に対して深く考えることが無かった世代なのかもしれません。自分の中の想いや価値観を揺らぎやすいと、何でも抽象的になりがちなんですよね。鳩山さんとかそうなんじゃないですか?あの人のやってることは本当にわけわかんない。お勉強がそれなりに出来て、裕福な家庭に育ち、あまり物事に対して自分の中で消化できていない状態で政治家になって、今は悪いこそあれ自分なりの思想を持つ小沢さん頼みみたいなところがありますね。有名な企業のCEOの自伝とか本を読んでるいると、強烈な個性や思想を感じるけど、成功の秘訣はそこにあるんじゃないかと思います。そういう人しか多くの人を束ねることはできないと思うし。僕も自分の中で確固たる思想を持ち得たいものです。

孔子は「15にして学に志し、30にして立ち、40にして惑わず、50にして天命を知る。60にして耳順(耳にしたがう)、70にして心の欲するところに従って矩(のり)をこえず」といっていますが、30~40歳くらいまでにそういった自分の中での立脚点を持ちたいと思います。
最近小説ばかり読んでるので、たまにビジネス・時事系雑誌を読もうとおもってるのですが、なにがいいですかね?たまにプレジデントとかニュースウィークなどを購入するのですが、ちょっと高い・・・

0 件のコメント:

コメントを投稿